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好きというより、あまりにも印象的で忘れられないのが中田英寿選手です。

実は私自身、サッカーにはそれほど興味がなく、

故郷のチームでさえ名前を知っている程度でしかありません。

そんな自分が何故、彼に対してはそのような思いでいるのかというと、例のシーンがきっかけでした。

それはワールドカップで、日本が敗退して中田選手が一人、

無言のまましばらくピッチで仰向けになっているシーン…つまり彼にとって、現役最後となる試合終了の時でした。

そして誰もがご存じのように彼は、そのまま電撃引退を遂げました。

まだ充分に活躍できる年齢で、

けれど恐らく彼の中では「結果がどうあれ、あの試合が最後」ときっぱり決めていたのでしょう。

そう思うと、あのピッチから立ち上がった後に赤くなった目で静かに手を挙げてファンに応える姿も、

その前にゴールを決めた玉田選手に腕をまわして祝福していた姿も、「孤高の人」として妙に心に残ってしまっているのです。

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