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動きの俊敏性に虜です
日本サッカー界のレジェンド三浦知良選手を私が知ったのは1992年のアジアカップでした。それまでサッカー日本代表にも全く興味がなくどんな選手が活躍しているのかも解らない私でしたが、三浦選手の動きをひと目見た瞬間すごい選手がいるなと思いました。ルックスもカッコいい選手だと思いましたがドリブルの切れ味、動きの俊敏性に私は虜になってしまいました。FWとして抜群の得点感覚を持っていましたし、フリーキックもコーナーキックも両足で同じような精度を誇っていました。当時の日本代表の中では際立っていた存在でした。そんな三浦選手が出場していた試合の中で最も印象に残っている試合はアジアカップでのイラン戦でした。勝たなければ予選突破はできないという状況でしたが、当時の日本代表は予選リーグで勝つことも難しいだろうと言われるくらい弱いチームでした。日本に唯一有利な条件があげられるとすれば日本で開催されている事くらいでした。しかし試合になると日本は採算のピンチを招きながらも相手に得点を与えませんでした。しかし日本も得点を挙げる事ができず試合時間も終わりに近づいていました。そんな日本の窮地を救ったのが三浦選手でした。後半42分でした。井原選手からペナルティーエリア内に浮き玉の絶妙なパスが三浦選手に贈られます。角度が無く難しい位置からのシュートでしたが、三浦選手は右足を振り抜いてゴールしたのでした。とても美しいシュートとゴールシーンでしたがその美しさを呼び寄せたのも三浦選手の勝ちに対する情熱ではないかと感じました。ゴールの瞬間私の体全体に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。この一点をチーム全体で守りぬきイランから勝利を挙げ予選突破を決めたのでした。その後日本代表は三浦選手の活躍もありアジアカップを制覇するのですが、間違いなくこの一戦がターニングポイントになっていたと思います。もしかしたら日本サッカーにとってのターニングポイントと言ってもいいくらいだと私は思っています。その後も三浦選手は日本サッカー界を引っ張っていってくれました。日本人で初めてセリエAに挑戦したのも三浦選手です。1つ残念なのがこんなに日本サッカーに貢献してきた選手がワールドカップに出場した事が無い事です。実力の世界なので仕方ないとは思いますが一度くらい出場させてあげて欲しいです。私の中での日本最高選手は間違いなく三浦選手です。これからもファンの期待に応え続けてほしいと思います。